歩実も男子にモテるらしいけど、蒼くんもモテるらしい。 二人はよく告白されてるみたいだけど、歩実も蒼くんも付き合っている人はいないんだって。 「そういうことか! 詩音、頭いいなー」 蒼くんはそう言って笑った。 「そ、そんなことないよ」 私はなんだかくすぐったくて、俯いた。 色素が薄くてふわふわした胸元辺りまである私の髪の毛が、私の顔を隠した。 舞が私のことをふわふわしてるって言うのは、髪の毛がふわふわしてるからかなぁ。 私は、授業を聞きながらそんな呑気なことを考えていた。