「ねぇ、詩音、蒼!」 緑からオレンジ色に変わった木の葉が落ちてくる、この頃。 休み時間、私と蒼くんが喋っていると、舞と颯太くんがやってきた。 「今度さ、四人でどっか行かない? 遊園地とか!」 舞が、目をキラキラさせながらそう言った。 遊園地………楽しそう! 「「行きたい!」」 私も蒼くんも気持ちは同じだったみたいで、ふたりの声が重なる。