私は、まず扉を開けて中に入った。 「あっ、しおんちゃんだ!」 「ひさしぶりだね!」 次々と、子供たちが私の方に集まってくる。 ほら、やっぱりいた。 「ねぇ、しおんちゃん。さらねえちゃんは?」 みんな、沙良ちゃんを探してる。 沙良ちゃんを待ってる。