沙良ちゃんは、最近調子がいいけれど元気がない。


もう図書館に行くこともなければ、子供たちに絵本の読み聞かせをしてあげることもできない。



それは、もう沙良ちゃんは歩くこともままならないから。



車イスでしか動けなくて、子供たちに自分の今の姿を見せたくないと。



もし子供たちの中に沙良ちゃんと同じ病気を持つ子がいたら、その子の希望を裏切りたくないから、と言う。


でも、沙良ちゃん。



最後までちゃんと自分の命を生きようって、生きる希望を捨てないのはすごいことだと思うよ。



だから、子供たちにいい影響を与えていると思う。