「え………?」 「ごめんね、急に。じゃ、じゃあね!」 そう言うと、舞は颯太くんの返事も聞かずに家の中へ入ってしまった。 舞………なんか今日、おかしい? どうしたんだろう………。 「おい、木坂!」 颯太くんは、舞の家のインターホンを押した。 たぶん、5回くらい押していたと思う。 「なに………?」 ガチャリ、と音を立ててドアが開いた。 舞が顔だけを覗かせて俯いている。