「もうすぐ舞の家に着いちゃうよ。舞、告白しないのかな?」 蒼くんと話しながら電柱の影に隠れる。 なんか、不審者みたいだな。 「あっ、あのさ、颯太」 「ん?」 家の前で、舞がついに切り出した。 ついに、告白? 「私、好き」 「へ?」 主語がない舞の言葉に、戸惑う颯太くん。 「なにが? なにが好きなの?」 その次の瞬間、舞の口から発された言葉に私は耳を疑った。 「たい焼きが好き!」