私たちは、近くの飲食店に入ると4人席に座った。 蒼くんは、早速メニューを広げて食べるものを選び始めた。 「なぁ、詩音! このパスタ、うまそうじゃね?」 「わぁっ、本当だ!」 舞と颯太くんも、仲良さげにメニューを見つめながらなにか話している。 なんか、ダブルデートみたいだな。 あとで、舞と颯太くんを二人っきりにするチャンスを作ろう。 メニューを見ながら、私は密かにそんなことを考えていた。