蒼くんは、となりで呑気にお茶を飲んでいる。 そんな姿にでさえドキドキしてしまう私の心は重症だ。 「詩音」 急に、名前を呼ばれた。 私は、俯いていた顔を上げる。 「ん?」 すると、急に抱きしめられた。 「あ……あおい、くん………?」 私が蒼くんの名前を呼ぶと、蒼くんがわたしを抱きしめる力が強くなった。