「えーと………304号室…………あっ、あった!」 304号室には、『宮川 沙良』と書かれたプレートが貼ってあった。 ガラッと扉を開けると、そこにいたのは信じられない人だった。 「み………宮川先生?」 そこに立っているのは、紛れもなく私たちの担任・宮川先生だった。 バスケ部の顧問で、蒼くんと仲がいい先生だ。