君とみた蒼空





ベッドに座ったまま、私は泣いた。


声を押し殺して、誰にも泣き声が聞こえないように気を付けながら。


「…………沙良ちゃんっ……………」


なんで沙良ちゃんは、あんなに笑っていられるんだろう。



本当は辛いはずなのに、きっと無理して笑ってるんだ。


辛いときに笑うなんて、私には無理だ。


心配をかけたくない、その気持ちはあるけれど、私は辛いときに笑えるほど強くない。





その日私は、そのことで頭がいっぱいだった。