君とみた蒼空




沙良ちゃんの命があと半年しかないなんて、信じられない。


『だから、あの子たちと遊べるのも、本の読み聞かせをしてあげられるのも、12月までなんだ…………』



寂しそうにそう言った沙良ちゃんの横顔は、今でも頭に焼き付いてる。



沙良ちゃんはいつも、私を楽しませてくれて。



沙良ちゃんがいることで、病院にいるのが苦痛じゃなくなって、むしろ楽しいって思えた。



まだ出会って間もないけど、私は沙良ちゃんが大好きだ。




沙良ちゃんがいなくなるなんて、そんなことあり得ない。



なんで?




この気持ちだけが私を支配する。