「さらねえちゃん、このおねえさんだれ?」 「さらねえちゃんのおともだち?」 「そうそう。沙良の友達の、詩音ちゃん。今日は一緒に読み聞かせをしてくれるんだって」 沙良が小さな女の子の頭を撫でながらそう言った。 えっ………私、読み聞かせするなんて言ってないんだけど………。 「しおんちゃん! みゆとあそぼう!」 「あーっ、ぼくも!」