それから、私が図書館に行くときまってその女の子は私の隣の席に座っていた。 「ねぇ、あなたって山下先生の妹さんだよね?」 「え?」 今まで会話を交わすこともなくただ隣に座っているだけだったのに、ある日彼女が話しかけてきた。 「あれ、違った?」 「そっ、そうだけど…………」 「あっ、やっぱり!」