「………詩音のお兄さんですか?」 「ああ。そうだよ」 蒼くんは私のお兄ちゃんがお医者さんだということを知らなかったらしい。 ぽかんと口を開けたままお兄ちゃんを見つめていた。 「詩音とそっくり…………」 「そうかー? まあ、兄妹だからなー」 お兄ちゃんと蒼くん、私の三人で笑っていると、病室のドアが開いた。 「おねえちゃん!」 入ってきたのは、お母さんと妹の千尋だった。