「じゃあね、蒼くん」


蒼くんは、私の家まで送ってくれた。


「おう。また、月曜日な」


そうだった。


明日は日曜日だから、蒼くんと会えないんだ。


一日会えないだけでも、なんだか寂しさを感じる。


蒼くんが歩いていってしまっても、私は蒼くんの背中が見えなくなるまでずっと見つめていた。


あの蒼くんのまっすぐな瞳を見るたびに、罪悪感が私を襲う。



ごめんね、蒼くん。


隠し事なんかして、ごめん。



でも、せめてバスケの大会が終わるまでは隠し通せますように。


私は、暗くなりかけた空にそう願った。