目を開けるとそこは真っ暗で何もない世界。

そこをただひたすらがむしゃらに走って、走って。

走っても何も見えてこない。

そんな世界。





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「・・・・う。美優!起きなさい」


「う・・・・ん?」



目を開けるとそこには見慣れたお母さんの顔。



「もー毎日毎日アンタは・・・。もう莉子ちゃん来てるわよ??」



「え・・・・」


ハッと飛び起き時計を見る。


「8:50・・・?!やばい遅刻だ~~!!!」


急いでベッドから下り、洗面台に行き歯ブラシを咥えながら制服に着替える。


「朝ごはん食べる時間ないと思うからサンドイッチ作っといたわよ。持ってきなさい」


「はひがふぉ(ありがとー!!)」

歯を磨きながら着替えるのにももう慣れた。



「ふふふ。」と笑って階段を降りリビングに向かうお母さんを見て毎日思う。



私はいつまで母親に甘えているのだろう・・・。