チラッと、廊下側を見てみると…

「こっち向いた!!俺のこと見たよ。」

「いや、俺のこと見た。」

非常に面倒くさい。

もう見ない。

見ない。

「こっち見てー瞳ちゃん♪」

「ねぇ、彼氏いるのー?」

声かけられてるのに、無視するのは、

心苦しい。


隣の美香は、私を心配そうに見て

「大丈夫?男子のことは、無視無視。それより弁当食べよ♪」

と言ってくれた。

「ありがとう、美香。」

それから私たちは、

男子のことを無視してお弁当を食べた。