一つ目の資格を取得して一区切りがついたということで、僕は久し振りに美穂と会うことにした。
勉強に集中したいという考えから、ここ最近の一ヶ月をメールのやり取りだけで過ごしてきた僕たちにとって、待ちに待った日のはずだった・・・
僕はいつも通りに十分前に待ち合わせの駅の改札をくぐったが、彼女はいつもと違ってそれから三十分後に改札をくぐってきた。
表情もいつもの笑顔とは違い、どこか今にも泣きそうな表情だった。
「久し振り」
声を掛けても表情は変わらないまま、二人で駅から少し離れたところのカフェへと向かった。
今、思えば当然といえば当然だ。
だけど、あのときはそれすらも気付かないほど、実は余裕がなかったのかもしれない。
あの日、改札で最初に見た美穂の表情を見ても、遅刻して申し訳ないという表情に思えてしまったのだから。
勉強に集中したいという考えから、ここ最近の一ヶ月をメールのやり取りだけで過ごしてきた僕たちにとって、待ちに待った日のはずだった・・・
僕はいつも通りに十分前に待ち合わせの駅の改札をくぐったが、彼女はいつもと違ってそれから三十分後に改札をくぐってきた。
表情もいつもの笑顔とは違い、どこか今にも泣きそうな表情だった。
「久し振り」
声を掛けても表情は変わらないまま、二人で駅から少し離れたところのカフェへと向かった。
今、思えば当然といえば当然だ。
だけど、あのときはそれすらも気付かないほど、実は余裕がなかったのかもしれない。
あの日、改札で最初に見た美穂の表情を見ても、遅刻して申し訳ないという表情に思えてしまったのだから。



