夢の続き

勉強を始めて三ヶ月、僕は第一段階と位置付けていた一つ目の資格を取得することができた。

資格を取得したといっても、この資格は最初に届いた教材に同封されていた簡単なテストのようなものを送り、八割の正答率で合格というものなのでかなり容易に取得できるのだ。

なにせ自宅でテストをやるのだから、資料を見ながらやっても大丈夫なのだから。



それでも僕自身は大学の入試試験のように、設定された時間に資料を見ずにやった。

有里香さんやシゲさんを、試験官役として自宅に来てもらうくらいに僕は真面目にやったのだ。

それだけに容易に取得できる資格といえど、達成感は大きかった。

この三ヶ月間は決して無駄ではなかったということ、心理カウンセラーまでには到底及ばないが少しずつ知識が身についていくということが本当に嬉しかった。



しかし、この三ヶ月間でそれらの喜びだけが大きくなったわけではなかった。



彼女だった美穂とのすれ違いも、次第に大きくなっていったのだ。