夢の続き

「メールで一文字でもいいからって言ったのに、よく電話してきたね」


「アドレス・・・」


「ん?」


「アドレス・・・間違っていました」


「えっ」


僕は彼女の言葉を聞いて、とにかく焦ったということは覚えている。

恐らく前日もそのときと同じように、いや、それ以上に気が動転していたのだろう。



公園の出口で焦っていると、電話から彼女が小さい笑い声が聞こえたんだ。

そのとき、胸に何か風のようなものが吹き抜けた気がした。


「何度も送信しましたが、そのたびにエラーで返ってくるので電話してみました」


「ごめん。電話なんて、かなり・・・」


その後の言葉が出てこなかった。

電話越しの女性は友人でもなければ、会社の同僚でもない。

そして、生きる意味を失っている。


電話なんて嫌だったでしょ


と軽く投げ掛けてもいいのだろうか、それすらも迷ってしまう。

そういう女の子がこの電話越しにいると考えると、これからの言葉がどれも重く感じてしまった。