夢の続き

携帯電話の番号とアドレスを教えたところまでは話したはずだから、次の日にことから話すことになる。



仕事が終わり、電車に揺れられて改札を抜けてしばらくすると、登録していない番号から掛かってきた。

もしかしてと思い、僕は迷わず取った。


「あっ・・・もしもし」


声を聞いて、すぐに前日の女の子だということが分かった。

しかし、昨日と同じくらい小さい声だったが、その声にはか弱さはなく、間違いなくしっかりとした声だった。



僕は彼女と同じ言葉を第一声の返事にしたが、もともと女の子と話すのが苦手なほうだったから何を話していいのか分からなかった。

ましてや、前日に自殺をしようとした女の子ともなれば、なお更何から話せばいいのか分からなかった。

だから・・・


「ごめん、メールでくると思っていたから少し驚いてるし、何を話そうか迷ってる」


自分が思っていることをはっきりと彼女に伝えた。



今になって考えれば、自分の携帯電話を教えておきながら、あのときの僕はどういうふうに彼女と接することなど何一つ考えていなかった。