こんな天気の日には歩きたい気分だが、僕の部屋から駅までは残念ながら五分で着いてしまう。
普段は便利な距離なのに、人というのは都合のいい生き物だ。
などと年寄りじみたことを考えながらも、スーパーへと足を運ぶ。
中に入り籠を持とうとしたところで、僕は駅のホームに見えたものに吸い寄せられるように外へと出た。
そして、そのままホームのフェンスへと向かっていき、手を掛ける。
「おいおい、またやっているのかよ」
先週と同じように城野月柚葉(きのつきゆずは)が、ホームにしっかりとお尻をつけて座っていた。
後ろ姿だが、これも同じように足は線路のほうへと垂らしているようだった。
「別にぃい、迷惑掛けてえんでいいが(別に、迷惑掛けてないからいいでしょ)」
こちらに振り向こうともせずに、彼女はどこか遠くを眺めているようだった。
僕と気付いているかどうかは分からないが、気を張っているわけではないということは方言が出ていることから分かる。
何か考え事をしているような背中は、どこか寂しさのようなものが伝わってきそうだった。
普段は便利な距離なのに、人というのは都合のいい生き物だ。
などと年寄りじみたことを考えながらも、スーパーへと足を運ぶ。
中に入り籠を持とうとしたところで、僕は駅のホームに見えたものに吸い寄せられるように外へと出た。
そして、そのままホームのフェンスへと向かっていき、手を掛ける。
「おいおい、またやっているのかよ」
先週と同じように城野月柚葉(きのつきゆずは)が、ホームにしっかりとお尻をつけて座っていた。
後ろ姿だが、これも同じように足は線路のほうへと垂らしているようだった。
「別にぃい、迷惑掛けてえんでいいが(別に、迷惑掛けてないからいいでしょ)」
こちらに振り向こうともせずに、彼女はどこか遠くを眺めているようだった。
僕と気付いているかどうかは分からないが、気を張っているわけではないということは方言が出ていることから分かる。
何か考え事をしているような背中は、どこか寂しさのようなものが伝わってきそうだった。



