夢の続き

空になったマグカップにコーヒーを注ぎ足そうとしたのだが、インスタントのコーヒーが切れてしまっていた。

これにより、今日の休日は駅の目の前にあるスーパーへの買い出しという予定が入った。

他にも何か必要なものは無いかと、冷蔵庫を開けて確認し、その後に部屋を見渡して大雑把なメモを頭の中に書き込む。



僕は買い物のときは必ずメモは書き込まず、頭の中だけに留めておく。

そうすると予定外のものを買ってしまったり、逆に予定のものを買い忘れてしまったりする。

普通だったらそれを防ぐために紙に書き込むのだろうけど、僕はそれらの誤算が好きだった。

さきほどコーヒーを飲んでいたマグカップも、座っていた座椅子も買ったときは予定外だったが、部屋へと入れてしまえば意外と長くに渡って使われていたりする。

人との出会いもそうであるように、ものへの出会いも予定通りだけではつまらないと思う。



そんなことを勝手に思い込みながら、着替えの下着を取り出し、熱いシャワーを浴びる。

これにより体もようやく重りを外し、いつも通りの体へと戻った。



体を丁寧に拭き、上半身裸のままで部屋へと戻ると、風が吹き込んできた。

夏の訪れを感じさせる爽やかさえある風がカーテンを大きく揺らし、僕は息を大きく吸い込んでそれを体に取り入れた。