夢の続き

携帯電話のメールの受信音で目が覚める。



開くと時間は十一時を指していて、メールの受信相手がシゲさんだった。


-昨日はすまなかった
 疲れが溜まっていたから、ついつい悪酔いしてしまった
 明日にでも埋め合わせはする
 じゃ、よい休日を-


ついつい悪酔いと書かれているが、彼の場合は酒を口に含めば即悪酔い確定だ。

こういったメールも初めてではなく、つまりは今までも何度も受信しているから見慣れている。

埋め合わせは、いつもの朝の缶コーヒーだ。


-いえいえ、別に大したことはしていませんよ。
 明日からまたよろしくお願いします。
 それでは、シゲさんも良い休日を。-


僕と彼の文面はほとんど似ているが、僕は文章の終わりには句読点の丸をつけていて、彼はつけていない。

そんな些細なことだが、それでも区別をつけるには十分だろう。



入社当初は句読点をつけていなかったが、一度だけ有里香さんがシゲさんのメールを僕と勘違いして返信してきたことがあり、それで有里香さんが理不尽に僕に怒ってきたことがある。

それから、僕は些細な区別をつけるようになったのだ。