夢の続き

電車は楽だ。

一度乗ってさえしまえば、こちらは何一つ動かなくても勝手に進んでいく。



だけど、人生は違う。



自分で動かなければ、進むことはできない。

けれども、戻ることもしない。

僕は戻ることが恐くて、動くことをしていないのかもしれない。



頭の中が混乱し、少し夜風に当たりたくて乗換駅の一つ前で電車を降りた。

ここからでも歩いて三十分も掛からないので、恐らくは電車とそんな変わらない時間に部屋にも着くだろう。



改札を出てすぐのところにあるコンビニに入り、お茶を買って部屋へと歩き出す。



昼間なら交通量の激しい通りも、夜中になればさすがに閑散としていた。

少し歩いたところの交差点で左に曲がって小学校の通りを歩いていこうか、このまま真っ直ぐこの通りを歩いて帰ろうか迷う。

どちらを通っても部屋には着くし、そんなに時間も変わらない。



偶数だったら真っ直ぐ、奇数だったら左。



いつも二択の選択を迫られたとき、僕は時計を見て秒針の位置でいつも決める。

今回も例外ではなかった。