夢の続き

「シゲさん、駅着きましたよ。

ゆっくりでいいから歩いてください」


シゲさんを送るのは、予想以上に難航していた。

十一時前には彼の最寄り駅に着くと思っていたのだが、実際は十一時三十分。

僕の駅までの終電が十二時くらいだから、少し焦りが出てくる。


「ちょっと、シゲさん」


泥酔というよりは、もはや潰れていると言ってもいい。

彼は僕の言葉に気持ち良さそうにニヤけて自ら進もうとしてくれないため、送るのではなく運ぶという動作になっている。

ただ運ぶだけならいいのだが、いきなり動いたりして、運ばれるのは嫌だという仕草を時にしてくるから厄介だ。



それでも何とか改札を抜けた。

そのまま真っ直ぐ彼の部屋へと行こうとしたが、ここでやはり一筋縄にはいかず、切符売場の横で地面に座り込んでしまった。

さすがにこの場所は邪魔になりそうだったので、どうにかしてロータリーのベンチへと運び込み、隣に座って大きく息を吸い込んだ。