夢の続き

「はい、分かりました」


僕は正面を向き、二人に対して返事をした。


「もう、勉強はしないの?あれだけ、頑張っていたのに・・・」


彼女は正面に視線を向けるのではなく、僕の足元より少し横に向けているようだった。

僕も同じようにそこを見つめ、軽く目を閉じた。


「はい。目的を失った勉強は身になりませんから」


深々と頭を下げたのは、同じ勉強をしてきて、現在は勉強を続けながらもそれを仕事にしている彼女に対して、失礼のないようにできる精一杯のことだった。



きっと、僕からの相談というのはそのことか、それに関係することだと思っていたに違いない。

だけど、僕はその勉強を止めてしまっているので、このことに関する相談はもうすることはないだろう。