夢の続き

自分の最寄駅に着き、改札を抜けて階段を降りる。



誰にでも精神的病に陥る可能性を秘めていると分かっていても、彼女が患ってしまった運命のようなものに僕はやり切れない思いで一杯だった。

駅のホームに行く僕をあんなにも笑顔で手を振って見送ってくれた彼女が、どうして患ってしまったのだろう。

悲しみの絶望の辛さが襲ってくる恐怖が、あの笑顔の裏にはある。



そんなことを考え出すと、無限のループに足を踏み入れ、様々な考えで頭が押し潰れてしまう。



答えなどない。



それなのに答えを求めてしまうから、様々な考えが起こり、何もかもが間違いに思えてきてしまう。



答えがはっきりしているのは、彼女を守らなければいけないということ。



しかし、その守り方には答えがない。



その矛盾のようなものが、僕を度々苦しめることは分かっている。

それに対して、僕は逃げずに向かわなければいけない。

答えがない現実に、僕はその答えだけを頼りに足を踏み出している。