その日から夕凪からの着信は毎日来るようになり、それも一度だけではなく、その着信は僕の声を聞くまで何度も鳴り続けた。
日中は彼女自身も仕事をしているということもあるようで、決まってそれらは夜に集中した。
今のところ電話のみの行動で済んでいるが、それが却って僕を困惑させることになる。
仕事からの帰り道、部屋に入るとき、様々なところで僕は必要以上に彼女に対しての警戒心を持ち、着信があれば部屋の中でも辺りを見回すようになってしまった。
いちかから連絡があると部屋のカーテンを必ず閉め、外に漏れることは無いと分かっていてもできるだけ大きな声を出さないようにしていた。
それは、まるで見えない敵に対している兵士が戦場で息を潜めいているような姿だったと思う。
それでも勉強していたからかどうかは分からないが、このままでは駄目だと思えることはできた。
この状況を一人で抱え続けてしまっては、『心の病』というものに僕はなってしまう。
幸いにもそう思えたのがこの段階だったことで、頭と自分自身に少しのスペースがあり、冷静に物事を考えることができた。
誰かに相談しなければいけない。
どこかで気持ちを落ち着かせなければいけない。
少しのスペースのおかげで、僕は動き出せることができ、自分でそれらの行動を起こすことができた。
日中は彼女自身も仕事をしているということもあるようで、決まってそれらは夜に集中した。
今のところ電話のみの行動で済んでいるが、それが却って僕を困惑させることになる。
仕事からの帰り道、部屋に入るとき、様々なところで僕は必要以上に彼女に対しての警戒心を持ち、着信があれば部屋の中でも辺りを見回すようになってしまった。
いちかから連絡があると部屋のカーテンを必ず閉め、外に漏れることは無いと分かっていてもできるだけ大きな声を出さないようにしていた。
それは、まるで見えない敵に対している兵士が戦場で息を潜めいているような姿だったと思う。
それでも勉強していたからかどうかは分からないが、このままでは駄目だと思えることはできた。
この状況を一人で抱え続けてしまっては、『心の病』というものに僕はなってしまう。
幸いにもそう思えたのがこの段階だったことで、頭と自分自身に少しのスペースがあり、冷静に物事を考えることができた。
誰かに相談しなければいけない。
どこかで気持ちを落ち着かせなければいけない。
少しのスペースのおかげで、僕は動き出せることができ、自分でそれらの行動を起こすことができた。



