Cafe Framboise



「いつからいたのっ…!」

真奈美さんが
ヒステリックな声を上げる。

「ごめんなさい……」

私は自分が泣いていることに
気付いていなかった。

自分の口から出た
「ごめんなさい」が、
びっくりするくらいに涙声だった。

力が抜けて、地面に座り込む。

真冬のアスファルトが痛いほど冷たい。

舞が後ろから私の肩に手を置いて、
支えてくれた。