「ごめんね、」

同じようにハンドルにもたれて、
前だけを見ている。

くるしそうな「ごめんね」が刺さって、
私も苦しい。

「ちがうんです、悪いのは……」

「そうやって、
自分ばっかり被らないで。」

「でもっ…!」