「悪いんだけど、 卵がないから買ってくるよ。 お客様は来ないと思うけれど、 何かあったら連絡して。」 寒い寒いと言いながら、 店長さんは雪の中を行ってしまった。 黙々と 笹井さんがサンドイッチを食べる。 会話はない。 暖房の機械音だけがちいさく震えてる。