「怪盗って?」


まだおはまだ知らなかったか。


「ええっとね。
怪盗キング・オブ・キャサリンってゆー怪盗がいてね。
夜な夜な学校の給食やうちのクラスの男子のリコーダーなどを奪う、今じゃ学校中で騒ぎになってる人なの!」


「・・・キング・オブ・キャサリンって
もしかしてあの、●●なんじゃ・・・!」


そうかもしれないけど本人は否定していますよまだお君。



「うちもそう思う!」



「おい愛八ー!?
あんたそんなこと言っちゃっていいのー!?」



「え?いいんじゃない?
だってゴリラだしキャサリンに似てるってよく言われてるし」


はぁ・・・だめだこりゃ。




「とにかく正体を暴くために!今夜皆で学校行こうぜ!」


「おー!」



え!まだおー!?

愛八もやる気満々だし!!
・・・・どうなってしまうんだ。



「3、2,1、ハッピーニューイヤー!」


花火が空に花開いたころ、

私の不安とともに年明けが始まったのである。

ねぇ、サプライズもほどほどにしてくださいよぉ~