「いいんちょ~ぉ」 半泣き状態で女子が声をかけている。 俺のことかと思って 一応視線だけ振り向く。 どうやら俺ではないらしい。 もう一人の委員長、 小鳥遊 祈姫。 縁なしのメガネ。 重たくセンター分けの前髪に きっちり一つに纏められた他の髪たち。 肌は病気的なほど 青白い。 細いけど 意外に背は高い。 まぁ、 俺なんかとは一生縁にない人だ。