なんか
小さい何かが委員長とオレの間に現れた。




「おいクズ、
何姫ちゃんに馴れ馴れしく触れさせていただいてんだよ
私だって姫ちゃんの頬に触れたい…
いやそれ以上だって!
あぁどーして私にはやらせてくれないのですか!?
おいクズ、
さっさと姫ちゃんから離れろよ‼」



「えっとぉ…」






言われるがまま
オレは二人から少し離れた。


「ま待って瑠璃ちゃん!
松岡くんはただのお友達だよ!」


「お友達なら頬を触っていいんですか!?
なら私もお友達ですよね!?
触らせて下さい!」


「えっえっと…
恥ずかしいかなぁ」


「恥ずかしがる姫ちゃんも可愛いです!最高です!」


「私より瑠璃ちゃんの方がかわいいよ」






そんな声で「かわいい」なんて言われたら
どんな女子でも照れるだろと思った矢先、
瑠璃ちゃんは「ボフッ」と音を立てて爆発した。


とまぁ
"瑠璃ちゃん"と呼ばれるオレの手を払ったやつが
このあとも終始委員長を褒めまくっていた。


オレは頃合いを見て
その場から逃げ出した。