一番奥の個室にこもった。 追いかけてくる人はいない。 あんなこと、思ってない。 本当は、少し嬉しかったんだ。 心のどこかで、「友達になりたい」なんて厚かましいことを思っていた。 ポタ―――。 次々と溢れてくる大粒の涙は、私を浄化してくれるようだった。 「…うっ…っ…」 必死に声を抑えた。 こんなの、他の人に知られたら恥ずかしくてたまらない。 泣いたのなんて、久し振りだ。 キーンコーンカーンコーン 私はすぐに涙を拭った。