「ちぇー。

あんなに深海さん大好きなのに、発信機くらい付けときなさいよ」


付けてるけどね。


そもそも、僕はお姉ちゃんのことは好きだけど、

僕はお姉ちゃんに幸せになってほしいだけなんだ。

お姉ちゃんに寄って来る、糞みてえな虫を駆除してるだけなんだ。


お姉ちゃんを幸せに出来ないくせに、擦り寄ってくる男は全員糞豚だ。

いや、糞豚以下だ。


お姉ちゃんの身体目当てな奴は、糞豚以下では済まされない。

それが浅井。

あいつ、いつかしばく。


「仕方ないかー。

ていうか、なんで私達はそもそも変態に連れられて、遊園地にまで…。

深海さんがいなかったら、なんの意味もないじゃない」

「…まあ、ちょっと分かる」