まあ、つまりそういうことだ。


「あー、なんでこんなクソガキと一緒に遊園地回らないといけないのよ…」


ていうか、どうも僕は何故だか千早さんに嫌われている。


何故だろう。

いや、多分なんとなく予想はついているのだけれども。


あくまで予想だし…。


「あー!!こういう時に限って何故か私は携帯を忘れてきたし!!!

深海さんと連絡取れないじゃん!!!」


それはかなり致命的なミスだ…。


まあ、ぶっちゃけ、お姉ちゃんの服に発信機付けてるから、お姉ちゃんが今、どこにいるかなんてすぐに分かるんだけどね。


「湊ー、深海さんの居場所分かる?

アンタのことだから、GPS機能だか、発信機だかなんかで深海さんのいるところ分かるんじゃないの?」

「…知らない。

僕、そこまでお姉ちゃんに執着してるわけじゃない」


僕は大嘘を吐いた。