深井さんと浅井君

私は目を疑った。


さっき、目の前を素早く過ぎったのは、黒い何か……。

それは、テカテカしてて、カサカサ動いて……………。


「にゃあああああああああああああああああああああああ!!!

ゴキ○リいいいいいいいいいい!!!!!」


そう、ゴ○ブリである。


「にゃあああああああああああああああああ!!!

助けてえええええええええええええええええええええええ!!!


この際浅井君でも誰でもいいから助けてえええええええええ!!!!」

「ちょ、深井さん落ち着いて!!


浅井君が私を宥める。


「ゴキブ○何とかしてええええええええええええええええ」

「え、え~と…何か武器になりそうなもの…。

これだ!」


浅井君が拾ったのは、何故か捨てられていた鉄パイプ。

この際、鉄パイプでもパイプ椅子でも何でもいい!!!

○キブリを○せるなら!!!


「えい!!」


バキョッ!!


「やったか……!?」


カサカサカサカサカサ。


「きゃああああああ!!

浅井君の攻撃、浅過ぎます!!

ほぼノーダメージに等しいです!!!」


このゴキブ○のヒットポイントが100あったとして、今の攻撃で与えられたダメージは7。

めっちゃゴキ○リ元気だよ。