深井さんと浅井君

「……なんか羽美、頭おかしくなった?」

「私はいつだって頭がおかしいわ!!!」

「あああ、やっぱり頭おかしくなってる!!!

一体何が…………。


ハッ!まさか、パラレロ……痛い舌噛んだ。


じゃなくて、パラレルランドに行って、人間の欲望、絶望、失望…という人間の裏側の感情が渦巻いた、夢も希望もない世界をめの当たりにしてしまったせいで!!?」

「違う。

あと、めの当たりじゃなくて、まの当たりね。目の当たり」

「あ、そっか。

じゃあ、なんで頭がおかしくなってしまったんだ???」

「朱に交われば赤くなる……よ、ひふみ君」

「えっ、羽美が赤くなる……体が赤くなるっていうことは…………」


ひふみ君の顔から血の気が引いていく。


「そ、そんな!!!早まらないで!!!」

「一番早まっているのはあなたよ…………。

朱に交われば赤くなるっていうのは、グーグレ先生に聞いて頂戴」


~グーグレ先生による特別指導後~


「なるほど、よく分かったよ!朱に交われば赤くなるっていう意味が!!」

「グーグレ先生便利ね。

まあつまり、そういうことよ」

「なるほど」