「でも、傍から見たら、ただの名前呼び合ってるバカップルですよ」


バ、バカップルですって!?

わわわわ、私達はカップルなんかじゃないっっ!


「バカップルって………俺のことをバカって言うな!」

「ひふみ君、ツッコむところそこじゃない…!」


「ほら、深海さん。それそれ」

「?それって何よ」

「今、浅はか野郎にタメ口で話してました。

いつもは、同学年か年上には(機嫌が悪くない限り)、敬語を使っているのに、

今、深海さんは浅はか野郎にタメ口で話してました」


…。

絶句。


どうしよう、本当だ。

私ってばなんでこのクソ野郎にタメ口で話しているんだろう!?

102ページから、いきなりタメ口で話している…!一体、何故………!?


「私達がいない間…一体何があったんですか………」

「何もないわよ!

というか、それより湊は?」

「ああ、外にいます。

多分、激おこぷんぷん丸ですよ」

「そう…それは良かった…ってなんで!?」

「さっきの、深海さんと浅はか野郎のやり取り、外にも丸聞こえでしたから……」


うっ……。

それは、おそらく激おこぷんぷん丸では済まされないような……。

ムカ着火ファイヤーくらいのレベルかもしれない…。

いや、最悪の場合…げきオコスティックファイナリアリティぷんぷんドリームかも……。