…………………………。
まさか颯季と離れるなんて………。
私がA組で颯季D組ってどゆことよぉぉぉぉぉ
神様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
もうほんっと最悪………。

「じゃあ優来、また後でね」
A,B,CとD,E,F、3クラスを分ける廊下で颯季が手を振った。
私も手を振り返し、A組に向かって静かな廊下を歩いた。
―ガラガラ
ドアを開けると、席に座って大人しくしてるクラスメイトの視線が一気に私に突き刺さる。
「あ、えと、おはよう…?」
……………誰も反応しない……!!
待って無言辛いから!誰か反応してよ!!
なんなのこのクラ…
「おはよ」
低く響きのある声が沈黙をやぶり、
「あんたの席、ここじゃね?」
声の持ち主が座っている隣の席を指さした。
隣か…………。
「あ、ありがと…」
また静まり返る教室に、椅子を引く音が響きわたる。
な、なんだ…。いい人いるじゃん…。
チラ、と右隣にいるさっきのいい人を見ると―…
寝てました。
「寝………!?」
驚きのあまり声に出してしまった。恥ずかしい。すいません。
顔を俯け私は座った。
今絶対顔赤い……………。てか!寝るの早くない!?この人!!