「ねね、聞いて!」
颯季が楽しげに話す。
「あの、中1で転校した笠井神夜っていたじゃん?覚えてる?」
笠井………神夜…………?
「あ、あ、うん!あのバカ野郎か!!!」
笠井神夜、通称バカ野郎。小学5年の時にこっちの学校に転校してきて中1で大阪かな、そこら辺に転校した人。会う度に私をからかったり、髪の毛ぐしゃぐしゃにしてきたり、とにかくうざったい奴…だったと思う。記憶が曖昧でよく覚えてないや。
「そいつがどうかしたのー?」
「神夜がさー…」
…え。
「なんて!?もう一回…」
「だからぁ、神夜がこの学校に居るんだってさ」
な、なんでだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
あいつそれなりに頭良かったじゃん!?
「え、ちょっと待って、居るってどゆこと?元からこの学校に居るってこと?」
「あ、ごめん言い方悪かったw私達と同じ学校に進学したらしいよ、だね」
あ、はい…………。
またからかわれるのか………。
「最悪………」
……まぁ、同じクラスにならなければいっか…。