「平気だって言ってんじゃん!!うっさいなあ。私はお姉ちゃんじゃないから風邪くらいほっとけば治るよ!!」
「つくし…」
「…ごめん。言いすぎた。きつかったよね、ごめん。」
だってイヤだから。
いつも周りの人に助けられてばっかの人に、私の何がわかる?
苦しみや辛さがわかるとでも言うの?
わかるはずがない。
お姉ちゃんにはわからない。
一人で泣くことの辛さや。
一人で泣くことの苦しさや。
居場所のない寂しさや。
居場所のない怖さや。
愛されないという虚しさや。
不満だらけの自分自身。
自己嫌悪という感情を、彼女は知っているだろうか?
私は、今までの人生、いろんなことで自分を責めてきた。
怒られるのは、私が悪い子だから。
褒められないのは努力が足りないから。
愛されないのは私が捻くれてるから。
もっと頑張って、努力して。
そうしたらきっと、みんな私を愛してくれる。
子供ながらにいっぱい考えて。
今までそうやって生きてきた。
それがどれだけ辛いか、お姉ちゃんにわかるわけない。

