独り歩き。





あれから何時間たっただろう。


泣いて泣いて、泣き続け、ついに涙が尽きて。


私は今も一歩も動けず屋上にいる。


辺りはすっかり真っ暗だ。


時計も携帯も、教室に置いてきたかばんの中。


7時はとっくに過ぎているだろう。


これからどうしようか…


ここから飛び降りたら死ねるかな?


痛いだろうな…


絶望って、今の私みたいな人が使うんじゃないかな?


望みが絶える。


って。


まだ頑張れるでしょって、“誰か”は言うかもしれない。


でもね。


もう力がないの。


疲れちゃった。


“誰か”なら頑張れたかもしれないけど、私はもう無理。


弱虫だから。