「あら、そう」

「どうかした?」

「べーつに?黒崎先生が何も言わないのに、私が言うわけにいかないじゃない」

きっと何か考えがあってのことだろうから

「だから何が?」

ますます気になるわ、とブラウンの瞳が向けられる

「それよりさ、今度一緒に買い物行かない?」

プレゼントの下見も兼ねてさ

「あ、いいね。いつも海斗といると飽きるんだよね」

「はいはい。幸せなお悩みですこと」

本当その鈍感さだけは、いつまでたっても健在のようだ