でも彼氏さんには普段の若菜ちゃんだったから…あれは見間違いかな…と思った。 だって、本当に一瞬だったから……見間違えた可能性はあるよね。 そう思っていると、花火開始の放送が流れ、音を立てながら夜空に上がって、華やかな花を咲かせる。 「あ…っ」 「始まったね」 鳴り響く花火の音。 歩いていた人や出店に並んでいる人たちも花火に見惚れる。 私は巾着の中から携帯を取り出し、カメラに設定した後、花火に携帯を向ける。