好きなんです。









「…え、急用?」





夏休みが入って数日経ったある日のこと。


今日は昴と水族館に行く予定だった。




しかし、今昴から連絡が来て、急用が入って行けなくなったということだった。




『ごめん、冬華!花火大会は必ず行くから』




「…うん、わかった」




本当にごめん!と昴はそう言って電話を切る。





私はゆっくり携帯を耳元から遠ざけ、ベッドにダイブする。




…急用って、なに?
今までそんなことなかったのに。





胸がモヤモヤとして、それを紛らわすように枕に顔を埋める。



昴だって、急用ぐらい出来る。
友達も多いし、何もかも私優先なわけがない。




そんなこと、わかっているのに…




いつからこんなに我儘になっちゃったんだろう。


去年は昴と付き合えただけで嬉しかったのに…





枕に顔を埋めても、結局は考えてしまう。
私はばっと起き上がり、暇人であろう真白を外に連れ出す。