その時、私の携帯から着信音が鳴る。
誰だろうと思って名前を確認すると、相手は若菜ちゃんだった。
若菜ちゃん?
一体どうしたんだろう?
若菜ちゃんの電話に出ると、若菜ちゃんは私の名前を呼ぶ。
「若菜ちゃん?どうしたの?」
『うん、ちょっと…相談なんだけど…』
まさかの若菜ちゃんからの相談。
若菜ちゃんから相談されるの初めてだ。
それが嬉しくて私は優しい声で若菜ちゃんに尋ねる。
「どうしたの?」
『実はさ…一日昴を貸してほしいと思って…』
「へ?」
思わずマヌケな声を出してしまった。
昴を一日貸して…?
『昴の力を借りないと、絶対に宿題が終わらないと思って…』
夏休みを満喫するのにはどうしても!と若菜ちゃんは必死に私に頼み込んでいるけど…
「え…っと…昴がいいなら、いいんじゃないかな…?若菜ちゃんだって昴の友達なんだし…」
別に私の許可を得なくても…と思うのは私だけだろうか。
それに、私よりも若菜ちゃんの方が昴と秋人くんとの付き合いが長いのに…


