それから私たちはテストを受け、数日後にそれぞれの答案用紙を返却される。
若菜ちゃんは赤点がなかったみたいで、やったよー!と私に泣きつく。
特に数学頑張ってたもんね。
「これで夏休みを満喫するのよ!」
若菜ちゃんの頭はもう夏休みしかないみたいで、昴は苦笑し、次は夏休みの宿題かな?と言っていた。
昴の隣にいた秋人くんはこくりと縦に頷く。
ああ…そっかぁ…
夏休みの宿題…
忘れていたわけじゃないけど…
でも…憂鬱だ…
「冬華はどうだったの?テスト」
「あ、前よりもちょっとだけ上がってたよ」
「そっか。冬華頑張ってたもんね」
昴は優しい笑みで私の頭を撫でる。
よかった…
勉強頑張ってよかった…っ!
あまりの嬉しさに、家に帰った後に真白に話すと、あっそ。と呆れた顔で言われたのであった。